プリプレイ◆誕生日の悪夢(?)

 

「それにしても……お前はホントにイタいヤツだな、天宮よ」

「全くですよ天宮さん、まさか自分の誕生日会を自分でなんて……」

「黙らっしゃい、違うと言っとろーが」

 

 皆さんどうも、このリプレイの著者・GMの天宮昴という者です。お見知り置きは……余裕があればでいいや、もう部にもいないし(笑)。
 え? いきなりのこの冒頭のやり取りはなにかって? ……ハハハ、それはですネ……(乾いた笑い)。

2009年8月某日。夏真っ盛りなこの日は、実は私の誕生日であったのです。そんな日に大学近くの友人の家に同じサークルの仲間が合計6人も集まってるとしたら一般的には皆でその誕生日を祝うべく集まってくれたのだろうと思うのが普通だでしょう。

しかし悲しいことに……この日、招集をかけていたのは私自身だったのであった。これで本当に誕生日企画だったりしたら前述の通りのただの寂しくてイタい人である。

 

天宮:ってかお前らだってわかってるだろうが! 今日は! リプレイ用の! セッション収録のための集まりなの!!

PL5:だがそれでも、自身の誕生日当日にこうしてみんなを集めたことは事実なわけで……。

PL1:ほら、ちゃんとケーキなんかも買ってあるわけで……。

天宮:それはお前が買って来たもんだろうが。……まぁ、ありがたく頂戴しますけれども(笑)。

PL3:……もう集合時間から2時間も経って面子もみんな揃いましたけど、まだ始めないんですか?(笑)

 

 ……つまり、全員が揃うのを待ちながらみんなでいろいろとギャースカ騒いでいたわけですよ(笑)。そしたら目の前にそんなおいしいネタがぶら下がっていたからみんな寄ってたかって突いてきた、と言うわけだ。なんてひどい。

 だがまぁ、流石にもうみんな集まりきってるし、場も十分に暖まっている。これ以上ぐだぐたしても仕方あるまい、ということでタイミングを見計らいつつ、私はおもむろにこう宣言した。

 

「……さて、そろそろセッションを始めようと思うので、GMいぢめはその辺で止めてください……」

 

PL1:またまたぁ。セッション始まろうがどうなろうが天宮さんいぢりが止まるわけないじゃないですかぁ。

PL2:同意せざるを得ない。

PL5:よかったじゃないか天宮、愛されてる証拠だぞ。

天宮:うれしかないわアホどもめ。

PL3:天宮さんがいじられるのはもうお約束として今更どうにもならないんで、とにかく始めるならちゃっちゃと進行していっちゃいましょうよ。

PL4:そうですね、そこはもうしょうがないですよねー。

天宮:貴様ら……まぁいいや、時間も押してるわけでさっさと始めていくぞ。キャラメはあらかじめ終わらせてるから一気にスタートしていこう。まずは今回予告から読んでいきまーす。(口調を変えて)今回予告――……。

一同:てれってー、てれてれてっててー。

天宮:お前ら黙れぇ!(一同爆笑)いいか!? 読むぞ!

 

 

▼今回予告

第八世界“ファー・ジ・アース”の裏側の世界。すなわち、裏界。

侵魔の住まうその世界にも、冥魔の影が舞い降りる。

冥界の月匣に包まれる裏界、動きを封じられる魔王達。

この状況を打破するカギ……それは、ただの侵魔でも、ただのウィザードでもない、力。

その両方――侵魔とウィザードの力を合わせもつ者――。

すなわち、“落とし子”。

NW2nd『(くら)き帳を照らす(あか)

今こそ昇れ、“紅い月”。それは“我ら”の象徴(しるし)なり。

 

 

PL5:デュエル・スタンバイ!(一同爆笑)

天宮→GM:違うから! それいろいろと違うから!(笑)

PL1:なんてなつかしい。

GM:まともに進ませろ(笑)。じゃあとにかく自己紹介を……っと、その前に読者のために今回のレギュレーションについて解説しておくか。

PL1:そうですね、今回は相当特殊なレギュレーションでしたから。

PL2:おかげで俺としてはほくほくでしたがね(笑)。

GM:さて、と言うことで解説を。今回のPCのキャラメイキングは以下のレギュレーションに沿ってなされています。

 

 

・総合レベルは15とする。ただし必ず落とし子を1レベル以上経由し、ハンドアウトに沿った魔王の落とし子として設定すること。

・経験点は120点支給される。そこに、自分の手持ちの経験点を好きなだけ追加でつぎ込んでよい。ただし使える経験点はセッションシートの物(要するにGMをやった時の経験点)のみに限定する。

・ワールドアイテムを一人ひとつまで取得できる。ただし値段はそれ単体ではなく条件アイテムの物も全て含めた合計となる。ワールドピースは好きな物を好きなだけ持っている扱いとしてよい。

 

 

PL5:……改めてみると相当メチャクチャなレギュレーションだよなぁコレ(笑)。

GM:めったにない状況だからこそめったにできないメチャクチャなレギュレーションをぶつけてみたかったのです(笑)。貯まった経験点を使う機会だってたまには欲しいでしょ?

PL4:それは確かにそうですが、経験点がセッションシートだけってのが厳しいところです。レコードシートのも使えるならもっといっぱい経験点つぎ込めたんですけどねぇ。

PL3:自分らはそれほどGMはやってませんでしたからね……。

GM:GMいっぱいやってくれた人ほど多くのボーナスがあってしかるべき、って考えが俺の中にあったからな。

PL2:そうしたら俺やらPC5やらみたいな、アホみたいに経験点つぎ込んだやつが出てきてしまったと(笑)。

PL5:まぁこいつのことだからこのくらいのことは想定済みなんだろうがな(笑)。

GM:ある程度実力差がついたっていいじゃない(笑)、総合レベルは一緒なんだからそこまで致命的な差が出るってわけじゃなかろうし。

PL1:たまにはそういう普段やらない事に挑戦してみるのは楽しいですよね。

GM:そゆこと。さて、というわけでそろそろ本当に自己紹介を始めて行こう。まずはPC1からハンドアウトを読んでいくぞー。

 

 

PC1ハンドアウト

コネクション:“蠅の女王”ベール=ゼファー  関係:主人  

 君はかの裏界の大公、ベール・ゼファーの落とし子だ。ベルの持つ強大な力に魅入られたかそれともその力で強制されたか、君はとにかく大魔王ベルの手足となってこれまでも表界で様々な任務をこなしてきた。そんな君の前にまたベルが現れた。しかしその時、君は驚きを隠せなかった。何故なら、これほど弱々しいベルなど君は知らなかったから――。

 

PL4:胸が(ぼそ)。

PL1:胸が弱弱しいだとぅ!?(一同爆笑)

GM:ようし皆の衆、PL4フルボッコの許可を出す、やれぃ!

PL5:それはそれとしてPC1の自己紹介始めろよ(笑)

PL1→恭弥:はーい(笑)。名前は相川恭弥(あいかわ・きょうや)。15歳の、輝明学園中等部に通うごく普通のウィザードです。まぁ今は高校進学を控えた春休み中らしいですが。

GM:なんかどっかで聞いた名前ですねー(棒読み)。

PL5:そらそうだろうさ(笑)。

 

 実は彼は前にリプレイ『魔法少女プリティ☆ベル』に登場したキャラクターなのです。二人の女の子(魔法少女)の板挟みに遭いつつも、素でどっちもお持ち帰りしたという経歴の天然ジゴロ。打算も悪気もないあたり逆にタチが悪い。詳しく知りたい方は読んでみてくださると大変うれしいです。ちなみに執筆者は今回のPL5。

 

恭弥:今日も今日とて相変わらず幼馴染の千雨と、その事件の時に出会った鈴の二人に挟まれて生活しています。身長が増えたわりに体重が減ったのはその心労のせいだろうか(笑)。

GM:マジか(←千雨のプレイヤー)。一体どれほどの心労が……(笑)。

恭弥:まぁ当初は一日に2個も3個も来るお弁当のせいで太るかと思いましたがね(笑)。でも数ヶ月前のあの事件以来別段変わったこともなく落ち着いた日々を過ごしていました。鈴のこともあったので、何か起きないか結構ひやひやはしてたんですが。

PL5:あの出自じゃあしょうがないだろうね。

GM:ってゆーかそこ以外ベルとの繋がりがないんだぞ、おかげさまでハンドアウトの前半とオープニングが大幅改定だ(笑)。

 

この鈴という少女、実はベール=ゼファーの写し身の一つが独立して別個の自我を持ってしまった存在なのです。今回はその子からの繋がりでベルと絡んでいくという裏口合わせになっております。

よい子の皆さんはちゃんとハンドアウトには従いましょう(笑)。

 

恭弥:ベルが弱るのと当時に鈴も弱ってしまうことになるらしいですからね、僕が何とかしないと。ということで今回の一件を解決すべくベル様から力を借りて一時的に落とし子なるらしいです(笑)。

GM:……まぁいろんな立場の落とし子が出るのはおもしろいから今回は認めるけど……ちゃんと合わせろよ?(笑)

恭弥:よろしくGM(笑)。

PL5:にしても、鈴とベルのリンクは切れてたはずなんだがな。

GM:まぁそこはそれ、実はほっそり繋がってたってことで(笑)。

恭弥:性格としては、人の話は聞いてるようで聞いてない……というか、聞きはするけどその裏側を読めない鈍感人間って感じです(笑)。

PL5:まさにギャルゲーの主人公だな(笑)。

恭弥:想定通りです。聖剣グレイスカリバーと呼ばれる剣の一つ、双剣ウィンダム≠フ使い手だったんですか、今回ベル様からいろいろ力を借りうけると言うことで聖なる力が裏界の力と混ざり合い、その片方が黒く染まっています。

PL4:聖剣が闇に染まってしまっている(笑)。

恭弥:まぁそんな感じ。データ的には《祝福》された神罰刀とサーバントブレードです。《カースドウェポン》にも指定されてますがね。

PL2:ワールドアイテムの【魔導】で命中判定できる剣か。なかなかに凶悪なものを。

 

 先のレギュレーションのところでも出ましたが、ワールドアイテムとは忘却世界の欠片と言われるワールドピースを加工・あるいは利用して作られた特殊な魔導具の総称です。

 

恭弥:一番鬼畜なのを取ってるお前が言うか(笑)。それから遺産でド・マリニーの時計、ベル様の落とし子ということで悪魔の蠅も取得しました。気にあるアホ毛やすごいペットなんかも取りましたよー。

GM:ふむ。……今ふと思いついた、その悪魔の蠅とすごいペットの相当品として、頭の上にちっちゃいベル様乗せようぜ?(一同爆笑)

PL2:なんか出たー(笑)。

PL4:それはかわいい!

PL5:なるほど、アリだな(笑)。

恭弥:なんということか、「じゃあそれで」と言わざるを得ない!(笑)キャラ的にも裏界とか魔王については全然詳しいこと知らないからそれは助かりますしね。

PL2:頭の上で「うるちゃいうるちゃううるちゃい!」って言って暴れてる感じですね(一同笑)

GM:それなんて灼眼の○ャナたん(笑)。

恭弥:完全にシリアスな空気ぶち壊しだが、かわいいからOK。うん、なんだか萌えて……もとい、燃えてきた(笑)。


【恭弥:データ】

 

 

●PC2ハンドアウト

コネクション:“金色の魔王”ルー=サイファー  関係:主人  

 その日君はルーの命によって裏界の僻地とも呼べるとある場所の調査に出向いていた。主曰く、なにか怪しい気配がするというのだ。だがその場所に近づいても自分には何も感じられなかった。訝しみながらも調査を続けていた君は、驚愕と共に「それ」を見つけた。そこにいたのは一人の少女。その姿を見て、君は主の不安は正しかったことを理解した。

 

PL2→ルーイン:エトワール・ルーイン、和訳すると星の破滅とかいう意味だ。種族・人間(?)、ワークス・コスプレイヤー、年齢・15(外見)、性別・男……のようなもの。

GM:……ど、どういうことなの!?

恭弥:なんかおかしな言葉が聞こえてきたぞ(笑)。

ルーイン:見た目は女性なんです。金髪碧眼の長髪の美少女。

GM:男の娘か!(笑)

ルーイン:クラスは現在は魔術師ですが、錬金術師とか勇者とか異能者とか落とし子とか、いろいろ寄ってます。

GM:……で、落とし子は何レベル?

ルーイン:1ですが何か?

GM:貴様もかあぁぁぁぁ!(一同笑)落とし子指定で15レベルのこのレギュレーションで落とし子レベルをまともに上げてるやつがほぼいないってのはどういうことだ!

PL3:私以外は全員1レベルですね(←3レベル)。

ルーイン:まぁそれはとりあえず置いといて(笑)。さっきちょっと話題に出ましたが、《裁きの光》というワールドアイテムのチート魔装を取りました。そのおかげで魔攻は常時100点オーバー

GM:うぉ、なんて酷い! さすがは究極チート。

ルーイン:首の裏にルー様から直々に賜った聖痕を持っていて、心の底からルー様に忠誠を誓っています。マジカルウォーフェアにおいてルー様が一時的に消失したため、ルイズと「どっちが先にルー様を見つけられるか」という謎な争いもしてました。

恭弥:それ、どっちが勝ったの?(笑)

ルーイン:私に決まってるじゃないですか!(一同笑)まぁ見つけた時にはロリな姿になっていましたが。というわけで、現在のルー様であるテスラにもちゃんとコネを取ってます。現在は日々テスラの世話をしながら、ルー様の外套としてお仕えしています。

PL5:外套?

ルーイン:はい。右腕左腕なんて、そんな大それたことは言えませんよ! 

GM:微妙に卑屈じゃないかその思考は(笑)。

ルーイン:そんなことありません。そのことに誇りを持ちつつ、ワークスのコスプレイヤーの言葉通り、さまざまな衣装に着替えながらルー様に仕えています。深い意味があるわけではありませんが(笑)。

GM:ないのかよ!(笑)……なるほど、衣装みたいな防具類をいろいろと取得して持ってるのか。巫女服とかメイド服とか(笑)

ルーイン:です。やはり外套たるもの見た目にも気を配らねば。あと、ルー様から髪留め型で黄金の魔除けも賜っていて、本気を出すときはこれをつけます。普段は一人称が我で高飛車なしゃべり方ですが、気が高揚すると地が出るかもしれません。

PL4:地はどんな感じなんですか?

ルーイン:それは秘密だ。今回は手持ちのセッションシートから経験点を使っていいということで、合計の消費経験点が200点を軽く突破した。ルー様の名に恥じぬ活躍をしてみせようぞ。

GM:もう恐ろしいの一点張りだな。……ってゆーかマジこわい(笑)。


【ルーイン:データ】

 

 

●PC3ハンドアウト        

コネクション:“秘密侯爵”リオン=グンタ  関係:主人  

 君の主であるリオンに、知らない秘密はない。それは絶対のはずだった。しかし今裏界で起こっているこの事態はそのリオンでさえ知り得なかった事実のようだ。そんなことはあり得ない、これまでリオンに付き従ってきた君はそれをよく知っている。一体何が起こっているのか、それを調べ事態を解決すべく君、『阿部寛』は行動を開始した。

 

PL3→阿部:ハンドアウトからしてキャラクターが指定されているという謎(笑)。

恭弥:阿部さんキタ(笑)。

GM:一回やってみたかったんだよ、キャラクター指定(笑)。前のリプレイのときからこいつはもう一回使いたいって思ってたし。

阿部:わぁーしていされたー。というわけで阿部寛(あべ・ゆたか)です。とあるマッドサイエンティストに作られた人造人間で、紆余曲折あって今はリオン様に忠誠を誓っています。紆余曲折の内容は前回のリプレイを読んでください(笑)。

 

 そのリプレイ『冥きよりの影』は創作部ホームページ内に置いてありますのでこちらもまた是非読んでみてください。

 

阿部:サングラスをかけて黒スーツを着た身長2m、体重200kgの大男です。シュ○ちゃんみたいな感じ(笑)。というか性格とか雰囲気とかのイメージはター○ネーターですしね。

恭弥:なんてゴツい(笑)。

阿部:ゴツいですね。リオン様に仕えるようになったあの時から、徹底的に防御力を伸ばしています。《カースドアーマー》もあります。ひたすら《カバーリング》するキャラですね。レゾナンスフィストも引き続き取ってはいますが、設定的にはこれは封印されているということで。

GM:封印されてるんだ?

阿部:はい。これを起動させると自分では制御しきれないほど強烈な力が解放されてしまうため相手とともに自分も壊れてしまうのです、まぁ《自爆装置》の演出ですが(一同笑)。あまりに危険なので封印、ということで(笑)。

GM:基本的には攻撃能力ないくせに、設定だけ見れば最強っぽいぞこいつ(笑)。

阿部:あ、あと機体番号として『B‐052』という名前も付いています。前のときはリオン様はこの製造番号で呼んでいたのですが、今は名前で呼んで下さるようになりました。まぁ1レベルだった前回から今の15レベルになるまで一生懸命仕えてきましたから。

恭弥:実績からの信頼か(笑)。

ルーイン:(キャラシーを見つつ)……あれ? 阿部さんもしかしてワールドアイテム取ってない?

GM:なんと!? マジ?

阿部:ああ、実はですね、ワールドアイテムを取っていいってことを知ったのは一通りデータ組んだ後だったんですよ(笑)。現状でもいい感じに仕上がってるので別に取らなくてもいいかなぁと。

PL5:(やはりキャラシーをみつつ)【防御】【魔防】各々70近くあるし、確かにこんだけありゃあ問題は無いかな。

GM:ま、まぁ絶対取らなきゃいけないってのがあるわけじゃないし、本人がいいって言うならいいけどね(苦笑)。

阿部:(急にキャラ口調になって)そんなものに頼らずとも、この身には既にリオン様の御力が満ちている。それで十分だ。

GM:うん、やっぱ阿部さんは安心感があるなぁ(笑)。


【阿部:データ】

 

 

●PC4ハンドアウト

コネクション:“東方王国の王女”パール=クール  関係:主人  

 君は偉大なるパールちゃん様の栄誉ある下僕……もとい落とし子である。今日も今日とて君はパールちゃん様とともにヒマ潰しの表界めぐりに勤しんでいた。そんな中で見つけたのは、弱り切ったベルの姿だった。これ幸いとベルをからかいに向かうパールちゃん様。しかし君は見た、そのパールちゃん様の麗しき力さえ、いきなり急激に弱まったことに。

 

GM:とりあえず読んでて楽しいハンドアウトだ(笑)。

PL5:カオス過ぎるわい(笑)。完全にお前の趣味じゃないか。

PL4→澄界:とにかく自己紹介を(笑)。神谷澄界(しんたに・すかい)と申します。パールちゃん様にお仕えする使徒、14歳の男の子のです。

恭弥:お前も男か……ってもしかして今回のメンバー全員男!?

GM:さっきもちょろっと言ったが、なんてめずらしい。これはまさかメインヒロインはボスになるのか?(笑)

恭弥:何を言ってるんですか、メインヒロインはベル様に決まっているじゃないですか。……いや、むしろ鈴のほうか(笑)。

澄界:使徒なので種族を天使にしようか迷いましたが、そこは一応人間にしておきました(笑)。でも能力はまさに天使みたいな感じで、他人を回復させたり防御結界などで支援したり、ある意味オーソドックスな支援型です。そのせいで僕も落とし子は1レベルですが。

ルーイン:まぁヒーラーはしょうがないだろ落とし子は。

GM:……ああ、『ヒーラーは』な……(ジト目)(一同笑)。

澄界:あと、パールちゃん様の活躍を常に撮影する専属カメラマン的な役目が与えられており、さまざまなシーンを『告発ルンです』という裏界のカメラで激写しています。他の人も取りますのでみなさんクリティカルをどんどんしてください(笑)。

恭弥:ああ、クリティカルかファンブルのシーンを激写してお金を手に入れるアイテムだったねそういえば。

GM:じゃあファンブルでもいいじゃないか(笑)。というかそれ、パールちゃん様を撮るためのカメラってことなら他の人を取ったりしたらパールちゃん様ブチギレるんじゃないか?

ルーイン:他のやつのファンブル取って、それをパールちゃん様に見せて笑ってたりするんじゃないか?(笑)

GM:ああなるほど、パールちゃん様っぽい(笑)

澄界:そんな感じでしょうね(笑)。性格は慇懃無礼な執事と言う感じですが、年相応に無垢でもあります。ちなみに、僕には秘めたる野望がありまして、それはパールちゃん様を人間にすることです!

GM:なんじゃそら!?

恭弥:どういう意図があってそれを……。

澄界:そしてその野望を成就させせるために、リオン=グンタへのコネを持っていまして、たまに情報をもらったりしています。

GM:ってお前それびっくりするほどただ忍び込んでるだけで忠誠誓ってないじゃないか! お前、パールちゃん様の下僕枠をなんだと思ってるんだぁぁぁぁ!!

澄界:そんなことありませんよ、パールちゃん様を敬愛するあまりそういうことをしたくなってしまったのです。近しい存在になりたかったのかもしれませんね。

GM:……その情熱のひとかけらでも、自分がパールちゃん様に並ぶほどの力を付けるとかの向上心に向けられなかったのか……(笑)。

澄界:(しゃあしゃあと)思いつきもしませんでしたね。

ルーイン:その身勝手さ、ある意味すごくエミュレイターっぽいな(笑)。


【澄界:データ】

 

 

●PC5ハンドアウト

コネクション:任意の魔王  関係:主人  

 今君がいる裏界は、かつてない現状に陥っていた。裏界全体が、特殊な月匣で覆われたのだ。主の反応からすれば、どうやらこの月匣内では純粋な裏界の住人はその力のほとんどが行使できなくなるようだ。ならば自分のやることはひとつ。動けない主に代わって自分が、このわけのわからない月匣をつぶし、裏界を救うという皮肉なことをするだけだ。

 

GM:さてとりあえず、コネの任意の魔王はアステートになりました。

PL5→アルタイル:なんか大物の魔王はいないか? ってGMに相談したら紹介されてな、じゃあそれでってことになった。

恭弥:まぁ確かに大物ですよ、アステートは(笑)。

アルタイル:というわけで、アルタイル・シュエップスだ。種族は人間、だが今じゃ半分人間じゃなくなっちまったがな。ワークスはフリーランス、いろんなとこに出向いては侵魔やら冥魔やらをぶっ飛ばす仕事だ。

GM:魔王に仕える落とし子じゃなくて、完全にウィザード側の落とし子か。いいね、この対比、俺の望んでいたものだ(笑)。

アルタイル:だろうな(笑)。身長183体重71のそこそこガタイのいい29歳の男だ。まぁ阿部さんと比べたらまだちっちぇえがな。武器はエンジェルシード、一人で遠近攻撃・防御・回復といろいろこなす、万能型の異能者ヒーラーだ。器用貧乏ともいうな。

恭弥:そういうタイプは居るだけで安心感ありますって。組み方も何気にガチですし(笑)。

アルタイル:とりあえず出自から話していこうか。5年前の6月の晴れたある日、俺は結婚式を迎えていた。幸せな日だった。こんな幸せがずっと続くものだと思っていた。しかし空からやってきたアレによってその幸せは完全にブチ壊された。それがアステート、ヤツだ。

GM:おお、アステートそんなことを! ……封印されていたはずなのに(笑)。

アルタイル:その封印を解くために動いている端末だったのかもしれんがな。ヤツは自分の落とし子に相応しい人間を探しまわっていたんだ。そして俺はそれに選ばれてしまった。教会は完全に破壊され、俺以外の人間は全員死んだ。俺の嫁も、な。

GM:な、なんという重い設定……これも落とし子らしい、ってところなのかな。

アルタイル:俺は裏界に連れ去られ、落とし子としての力を無理矢理与えられた。だがもちろん俺としてはそんな力クソ喰らえだ、思いっきり抵抗したさ。だから落とし子の力は与えられたが成長はしなかった、だから落とし子は1レベルのままだ。

GM:……なるほど、そういう設定を持ってこられると1レベルでも納得せざるを得ない(笑)。

アルタイル:だろう? 逆にそっちに見染められるほどの潜在能力を秘めていた俺はその渦中で他の力はぐんぐん成長していったがな。

ルーイン:そして現在15レベルにまでなったと(笑)

アルタイル:そしてなんとかして逃げのび、表界へと帰った俺は衝撃の事実を知った。まず俺の体が裏界になじみ過ぎ、表界の環境で長く過ごせなくなっていたこと、そしてあの時の惨劇、嫁の死について。それを知ったとき、俺は裏界勢力、あらゆる侵魔に対し憎悪の感情でコネクションを取ってすべてをブチ壊してると誓ったんだ。

GM:あらゆる侵魔!? なんて豪快なコネクション(笑)。

恭弥:コネクション裏界帝国みたいな感じですかね(笑)。

アルタイル:そうやって生きてきた、たった一人で。だがある日俺が一人でないことを知ってしまった。嫁の妹だけが、あの惨劇の中生き延びていたというのだ。

GM:なぬ!?

アルタイル:まぁでも彼女はこっちの事情とかは全然知らずに、身寄りのいなくなった状態でも頑張って生活していた。だから俺は彼女の生活を助けるためにフリーのウィザードとして活動し出したんだ。

GM:表界に長く留まれないってのに無茶するな。

アルタイル:それでもやらなきゃならねぇんだ。エミュレイター討伐の任務を請け負い、金をもらっては彼女に送るという、足長おじさん的なことをやるようになった。姿を見せると帰って来いとせがまれちまうから直接顔を合わせることはほとんどないがな。

澄界:おおー。

GM:一歩間違ったらその妹から言い寄られそうな感じだ。

アルタイル:だか彼女に嫁の面影を見たとしても、彼女は俺の嫁じゃないからな。それに仮に惹かれたとしても……今の俺には彼女みたいな普通の人間を愛する資格なんてない。こんな力に侵されちまった俺にはな。

恭弥:やっぱり暗いですね。

アルタイル:まぁそんなわけで、侵魔に対してはもう「一目会ったその日から殺したいと思ってました死んでください」みたいな感じで相手する(笑)。あとは、基本的にはダルそーな顔してうろうろしてます。侵魔冥魔を相手にしたときは残忍な笑顔になるがな。

GM:なるほどな、了解だ。じゃあPC間コネについては合流したときに感情を決定するってことにして、所持金とPC間コネを決めてメインプレイに入っていきましょうか!

一同:はーい!


【アルタイル:データ】

 

 

 

 

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